資料庫部会から―― 故・肥田舜太郎さんご遺族より資料の寄贈
2017.11.17
10月30日、今年3月に亡くなられた肥田舜太郎さん(当会呼びかけ発起人、医師)のご遺族より、大量の書籍・資料(段ボール21箱分)をご寄贈いただきました。
広島で被爆した医師で、長年被爆者の診療に携わりながら、1970~80年代以降の被団協の国際活動の先頭に立って世界に核兵器被害の反人間性を語り広げて来た肥田さんならではの貴重な資料が遺されています。
ご自身の数多くの著書や講演録をはじめとして、被爆者医療・低線量被曝に関する書籍・研究論文(被爆直後の都築正男博士の論文や外国人研究者のものも)。各国で草の根の平和運動と交流してきた報告書・記録メモ・写真など。さらに、交流のあった作家・林京子さん(長崎被爆、故人)や大江健三郎さんの著書、詩人・御庄博美さん(広島被爆、広島協同病院の医師、故人)の詩集。82年に埼玉協同病院に入院・治療した被爆米兵ジョン・スミザーマンさんの記録ファイルなど。
チェルノブイリや福島の原発事故に関する書籍や研究論文も多く、被爆者運動関連では、埼玉のしらさぎ会の会報が1号から最近号まで、100号単位できちんと製本して保管されているなど、忙しい先生がいつ整理されたのかと思うほどの整理状況にも驚かされました。
継承する会としてまだ余り手のついていない分野の資料も多く、ご寄贈に心より感謝申し上げます。
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