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【アメリカ】米国オハイオ州ウィルミントン大学の平和資料センターを訪ねて
2016.10.31

 10月にはアメリカの大学を訪問する機会がありました。ニューヨーク大学の図書館では、1980年代の反核平和団体のポスターが保管されており、数枚見せていただきました。日本のポスターですが、そのまま図書館に置いておくだけでなく、展示物として大学で活用すると良いのではないかと思いました。

またペンシルベニア州スワースモア大学のPeace Collectionというアーカイブを訪問しました。国際的に有名ですが、被爆者に関する資料、平和運動、良心的兵役拒否者などに関してたくさんの資料がありました。私が編集に関わっている英文通信Muse(平和のための博物館市民ネットワーク通信)も保管されていました。ノーモアヒバクシャ記憶遺産を継承する会の通信も送ると、きちんと保管をして、海外の研究者に読んでもらえるのではないかと思いました。(想像以上に日本語が読める海外の研究者がいるようです。)

オハイオ州の3つの大学で講義をしましたが、多くのアメリカ人は原爆投下で第二次世界大戦が終わって良かったと思っているようです。しかしノーモアヒバクシャ記憶遺産を継承する会のビデオ(英語の字幕付き)のような教材があると、考えが変わっていくようですので、このような発信をもっとしていく必要性を感じました。

オハイオ州では、ウィルミントン大学にある平和資料センターに行く機会がありました。このセンターはバーバラ・レイノルズさんが創設しましたが、被爆者に寄り添った彼女の記念碑が広島の平和公園にあります。1950年代にアメリカの核実験に抗議して一家でヨットに乗って抗議活動を行ったことが、展示されています。この平和資料センターにも被爆者に関する貴重な資料が日本語と英文でたくさんあり、そのインデックスをいただきました。今後内容を変更する可能性があるそうですが、今後そのセンターとウェッブサイト上でリンクすると良いのではないかと考えています。

現在集めているヒバクシャ国際署名には、多くのアメリカ人が喜んで署名して下さいました。伝えていけば必ずわかってもらえると思いますので、積極的に海外に継承する会としてもっと発信をしていくことが重要ではないかと考えさせられました。

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