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継承センターの基本構想

●No more Hibakusha, No more War

ふたたび被爆者をつくらない〟――このよびかけには、

第二のヒロシマ・ナガサキを地球上の何人のうえにも〝繰り返さ(せ)ない〟

原爆がもたらした被害を人間として決して〝受忍し(させ)ない〟

という二つの意味が込められている。『原爆被害者の基本要求』(1984年)は、

《人類が二度とあの〝あやまちをくり返さない〟ための砦をきずくこと》こそ、《原爆から生き残った私たちにとって、歴史から与えられた使命》とし、《この使命を果たすことだけが、被爆者が次代に残すことのできるたった一つの遺産なのです》と記している。

被爆者にとっての「使命」――それは、原爆を、身を以て体験した人びとが誰一人居なくなった後も、「核の時代」に生きるすべての人びとによって受け継がれなくてはならない。バトンの継承がとぎれるとき、人類の未来への存続も潰えかねないからである。

〝ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産の継承センター〟は、被爆者たちによる原爆とのたたかい(運動)を人類のあゆみ・歴史に刻むアーカイブである。原爆が人間にもたらした「死」と「生」に関する証言(言葉や作品・モニュメント)を散逸させず、形ある「記憶遺産」として、後世にあまねく伝え「継承」し、「核兵器も戦争もない世界」をきずく「平和の砦」になる。これを実現するため本センターを設立する。

(ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産の継承センター ~基本構想~より一部抜粋)

※2013年11月2日に発表した「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産の継承センター~基本構想~」のPDFファイルをダウンロードいただけます。 ※引用の際には出典元を明記ください
基本構想正文(PDFファイル)

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